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出逢いはスローモーション、別れは早送り

記録はデジタル、撮るのはメンタル

 写真を撮るという行為が、光景をセンサーでキャプチャするという行為になってずいぶん長い歳月が流れた。個人的に最初に常用したデジタル一眼レフカメラはニコンのD1で、1998年秋に、発売と同時に入手した。もう四半世紀前だ。以来、DX(APS-Cサイズ)とFX(フルサイズ)をとりまぜて買い替えてきた。

出逢いはスローモーション、別れは早送り

 そして、今、手元に残っているカメラ専用機はフルサイズセンサーのD850とDXセンサーの「Z fc」だ。日常的に写真を撮るのはほとんどの場合スマホになってしまっているし、ショット数はともかくシーン数は圧倒的にスマホが多い。

 だが、取材に行くときにはカメラ専用機を持っていく。今は、Z fcに「NIKKOR Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR」をつけて持ち出す。画角としては27-210ミリ相当を確保できるので特に不自由はない。購入時レンズキットのパッケージには「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」が同梱されていて、これはこれで大きな不満はないレンズなのだが、テレ端の焦点距離が取材には少し不安なのと、軽量化のための沈胴機構のために、とっさの撮影時に、沈胴解除を忘れてシャッターチャンスを逃すことが続いたので、なんとなく敬遠しがちだ。軽量コンパクトなレンズだし、カジュアルな撮影にはもってこいの画角なので、ちょっともったいない。