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Mellanox、Gen-Z Consortiumへ参画、データ量急増などによるメモリ帯域不足を解消するInterconnect実現へ

失われる帯域やレイテンシでの優位、高コストのデメリットInfiniBandの広範な普及でカバーできるか?

 前回までの通り、InfiniBandは高速さと低レイテンシを武器に、HPCのマーケットを主戦場に頑張っていたわけだが、早晩行き詰まることは見えつつあった。

Mellanox、Gen-Z Consortiumへ参画、データ量急増などによるメモリ帯域不足を解消するInterconnect実現へ

 InfiniBandは“今でこそ”イーサーネットと比べて、帯域やレイテンシといった性能面で優位性を持っていたが、そのイーサーネット向けには「RoCE(RDMA over Converged Ethernet)」や「iWARP(Internet Wide Area RDMA Protocol)」といった技術が出てきていて、特にレイテンシ削減の観点で高い効果を発揮していた。

 帯域も、100G Ethernetから200/400G Ethernetへのトランジションが起きると見られた状況下で、InfiniBandのアドバンテージが失われていくことが見えていたわけだ。

 その一方で、InfiniBandのマーケットは主にHPC向けに限られているため、出荷数量がそれほど多くなく、量産効果によるコスト低減はあまり期待できない。これに対してイーサーネットは、HPC以外のほぼすべての分野で利用されていて、量産効果によるコスト減が大いに期待できるわけで、事実、100G Ethernetなど恐ろしい勢いで低価格化が進んでいる。

 こうなってくると、コスト競争力の観点で、InfiniBandがイーサーネットに太刀打ちできなくなるのは、時間の問題ということになっていたわけだ。